戦場のガールズライフ~派遣社員奮闘編~
だからもう、充分だ。
「岩原さん、私なら心配入りません。覚悟はしてましたから。それより今は仕事の話をしましょう」
今は1月、半分は過ぎた。残り二月、出来る限りのことをしておきたい。
本当に大変なのは残される側なのだ。残業規制が緩和されたものの、全員これ以上の業務を負った時点で破裂しそうなほど、負荷が高い。
そこに私一人分の仕事が加わる。人員削減が目的なのだから増員はされない。苦しいのは火を見るより明らかだった。
だけど、妥協はしたくない。
「私の仕事をきっちり引き継いでもらいます。その為に私も精一杯頑張りますから。岩原さん、お願いします」
私の申し出に岩原GMも表情を引き締めて頷いた。