戦場のガールズライフ~派遣社員奮闘編~
「ごめんな。まさか三島さんが今日辞めちゃうなんて知らなかったもんだから、こんな物しか用意できんかったけど…」
「えっ?!」
平野部長は私の机のイスの上にあった紙袋を持ち上げた。その中身をのぞきこみ、ひとつひとつ説明してくれる。
「これな、うちの会社の駅伝部のウィンドブレーカー。ちょっとサイズが大きいかもしれんけど」
「えぇっ? そんなすごい物いただけません!」
「いいんだ、いいんだ。こんなの毎年買わされるんだから。あ、ここで広げるのはマズイな。帰ってゆっくり見てくれればいいから」
真っ赤なウィンドブレーカーを取り出そうとして止める。人目を気にして。そんな様子がちょっと面白い。
「それからこれな。さっき見たら賞味期限が明後日だったから早く食べて。こっちはまだ大丈夫だったけど」
部長、これはどう見てもバレンタインでもらったお菓子かホワイトデーのお返し用に用意してあったお菓子のようですが…。
という言葉がココまで出かかったけど、なんとかこらえることができた。
「こんな物くらいしか用意できんくて申し訳ないが、三年間お疲れさん!」
そんな笑顔で言われてしまっては……部長。
明日も会社に来ます、とは言えませんがな、、、、
「えっ?!」
平野部長は私の机のイスの上にあった紙袋を持ち上げた。その中身をのぞきこみ、ひとつひとつ説明してくれる。
「これな、うちの会社の駅伝部のウィンドブレーカー。ちょっとサイズが大きいかもしれんけど」
「えぇっ? そんなすごい物いただけません!」
「いいんだ、いいんだ。こんなの毎年買わされるんだから。あ、ここで広げるのはマズイな。帰ってゆっくり見てくれればいいから」
真っ赤なウィンドブレーカーを取り出そうとして止める。人目を気にして。そんな様子がちょっと面白い。
「それからこれな。さっき見たら賞味期限が明後日だったから早く食べて。こっちはまだ大丈夫だったけど」
部長、これはどう見てもバレンタインでもらったお菓子かホワイトデーのお返し用に用意してあったお菓子のようですが…。
という言葉がココまで出かかったけど、なんとかこらえることができた。
「こんな物くらいしか用意できんくて申し訳ないが、三年間お疲れさん!」
そんな笑顔で言われてしまっては……部長。
明日も会社に来ます、とは言えませんがな、、、、