戦場のガールズライフ~派遣社員奮闘編~
「部長、随分と痩せられましたね? 最初、わからなかったですよ。何キロ痩せたんですか?」
「1月から始めて13キロだ」
「すごいですねっ!」
小学生一人分ですよ、と私が驚くと部長は嬉しそうに笑った。見るからに痩せているのに、どうやら部長の周りにいる人たちは気を遣ってあまりそのことに触れてくれないらしい。そうぼやく部長はやはり可愛い。
「ニューイヤーの後からだからな。でも、まだまだ落とすよ」
「あまり無理しないでくださいね」
「心配要らんよ。普通に食事制限して運動を始めただけだ。健康を損なうわけにはいかんからな」
「すごいですね」
話しながら駐車場にたどり着く。部長は車に乗り込むと窓を開けて私に声をかけてくれた。私は改めて頭を下げる。
「本当にありがとうございました」
部長はやはり、にこやかに笑う。
「明日また改めてご挨拶に伺います」
ゆっくりと走り出した車を見送りながら私は、部長と一緒に迎えた2011年の元旦を思い出していた。
「1月から始めて13キロだ」
「すごいですねっ!」
小学生一人分ですよ、と私が驚くと部長は嬉しそうに笑った。見るからに痩せているのに、どうやら部長の周りにいる人たちは気を遣ってあまりそのことに触れてくれないらしい。そうぼやく部長はやはり可愛い。
「ニューイヤーの後からだからな。でも、まだまだ落とすよ」
「あまり無理しないでくださいね」
「心配要らんよ。普通に食事制限して運動を始めただけだ。健康を損なうわけにはいかんからな」
「すごいですね」
話しながら駐車場にたどり着く。部長は車に乗り込むと窓を開けて私に声をかけてくれた。私は改めて頭を下げる。
「本当にありがとうございました」
部長はやはり、にこやかに笑う。
「明日また改めてご挨拶に伺います」
ゆっくりと走り出した車を見送りながら私は、部長と一緒に迎えた2011年の元旦を思い出していた。