戦場のガールズライフ~派遣社員奮闘編~
席についてパソコンを立ち上げ、8時の就業開始のチャイムを聞く。


挨拶メールの下書きを最終チェックしてから、送信。きっとメールを読んでくれた人が電話をかけてきてくれるだろうから、しばらくは席にいよう。


自惚れてるみたいに聞こえるかもしれないけど、私には自信があった。私はそういう人たちと仕事をしてきたから。私に接してくれる人たちは皆、私に礼儀を教えてくれた。ある人が私に言ってくれた言葉がそれを象徴している。


「厳しいこととか細かいことを言うかもしれんけど、でも、私は三島さんをどこに出しても恥ずかしくないように育てたい。知らなくて恥ずかしい思いをするより、今のうちに覚えておけば、どこに行ってもやっていけるようになるからね」


まるで母親のようだった。私よりも一つだけ年上の彼女。


あの人のおかげで私は強くなることができたし、とても大切なことを教えてもらった。


あの言葉は私の支え。
私の大好きな先輩。


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