戦場のガールズライフ~派遣社員奮闘編~
ロッカーへ戻ると豊田さんが歯磨きをしていた。私も返ってきたお金を財布に入れて、歯磨きをすることにする。元々は私のお金なんだけど、返ってくると儲かった気分になるのはなんでだろう??
私がロッカーの整理をしていると、これまたいつものように大久保さんと元原価G、現人事Gの三島さん(私と同じ名字)がロッカー室に入ってきた。三島さんが私を見つけて、小さな紙袋を差し出す。
「はい、咲さん。お勤めご苦労様~」
「えぇっ!嘘っ、ありがとうございます」
わ~、また気を抜いていた。だけど、彼女の分の餞別もきちんと用意していた私はすぐ傍に出してあった袋の中からお菓子を差し出す。
「つまらないものですが…」
「いえいえ、頂戴致します」
ここでもまた、日本人にはよくある風景的なやり取りをしつつ、
「開けてみてもいいですか?」
「開けてみてみて。咲さんにピッタリの物を選んできたから」
「わ~、何だろう」
ワクワク、子どもみたいに長方形の包み紙を開けると…
「咲さんと言ったらこれしかないでしょ!」
と、ホクホク笑顔の三島さん。
「…あり、がとうございます」
一方、こちらの三島さんは苦笑していた。
三島さんからのお餞別の中身は、スリムウォーク(夜寝る時用)だったからである。
私がロッカーの整理をしていると、これまたいつものように大久保さんと元原価G、現人事Gの三島さん(私と同じ名字)がロッカー室に入ってきた。三島さんが私を見つけて、小さな紙袋を差し出す。
「はい、咲さん。お勤めご苦労様~」
「えぇっ!嘘っ、ありがとうございます」
わ~、また気を抜いていた。だけど、彼女の分の餞別もきちんと用意していた私はすぐ傍に出してあった袋の中からお菓子を差し出す。
「つまらないものですが…」
「いえいえ、頂戴致します」
ここでもまた、日本人にはよくある風景的なやり取りをしつつ、
「開けてみてもいいですか?」
「開けてみてみて。咲さんにピッタリの物を選んできたから」
「わ~、何だろう」
ワクワク、子どもみたいに長方形の包み紙を開けると…
「咲さんと言ったらこれしかないでしょ!」
と、ホクホク笑顔の三島さん。
「…あり、がとうございます」
一方、こちらの三島さんは苦笑していた。
三島さんからのお餞別の中身は、スリムウォーク(夜寝る時用)だったからである。