戦場のガールズライフ~派遣社員奮闘編~
午後3時
◆
昼勤の勤務時間の終わりを告げる音楽が工場内に響き渡る。事務館内には流れないけど、その大きな音はイヤでも聞こえる。
その少し前から原価Gでは席替えが行われていた。
「こんにちは~」
少し恥ずかしながら会釈をしつつ、後藤さんが現れた。4月から原価Gに戻ってくる後藤さんも原価Gの席替えの時間に荷物を運んでくることになっていた。向こうで使っていたキャビネットごと移動してきた。
「おっ、後藤さんじゃないか」
「なんだあ、出戻りかぁ?」
「そうなんです。すみません。返品されちゃいましたぁ」
なんて、明るい笑い声が飛ぶ。
出ていく人がいれば新しくやってくる人がいる。当たり前のことだ。だけどやっぱり少し寂しいと思うのは、この時間、私の居場所がここにないからだ。
昼勤の勤務時間の終わりを告げる音楽が工場内に響き渡る。事務館内には流れないけど、その大きな音はイヤでも聞こえる。
その少し前から原価Gでは席替えが行われていた。
「こんにちは~」
少し恥ずかしながら会釈をしつつ、後藤さんが現れた。4月から原価Gに戻ってくる後藤さんも原価Gの席替えの時間に荷物を運んでくることになっていた。向こうで使っていたキャビネットごと移動してきた。
「おっ、後藤さんじゃないか」
「なんだあ、出戻りかぁ?」
「そうなんです。すみません。返品されちゃいましたぁ」
なんて、明るい笑い声が飛ぶ。
出ていく人がいれば新しくやってくる人がいる。当たり前のことだ。だけどやっぱり少し寂しいと思うのは、この時間、私の居場所がここにないからだ。