戦場のガールズライフ~派遣社員奮闘編~
午後4時半
◆
時間っていうのは意識していてもいなくても、あっという間に過ぎていく。例えばあの人と私、例えばこの人と私。同じ一日24時間を生きているのに、足りないと嘆いたり有り余るとぼやいたり。時間だけは平等だなんて誰が言ったんだろう?
二度目の挨拶周りから帰ってくるとすっかり席替えは終わっていた。見える景色は違うけれど、みんな何事もなかったように仕事をしている。
後藤さんは帰ったみたいで、明日またパソコンや残りの段ボールを運んでくると言う。私の荷物は相変わらず小さなキャビネットの上に置かれていた。
それでもパソコンは今日、お休みの人の席に設置してあった。私はそこへ自分のイスを持っていき、パソコンにかかっているスクリーンセーバーのパスを解除する。
夜勤勤務で出勤してきた人たちからのメッセージが届いていた。短いメールの人もいれば長文の人もいる。だけど、どれも私には有難い。残念なのはこのメールを私は会社から持ち出せないこと。だから、ちゃんと私の胸にしまっておかないとね。
ひとつひとつのメールに目を通している時だった。入口から早歩きで入ってくる人の姿が見えた。あれは…!
「山田部長!」
「よっ、お疲れさん!」
なんて気軽に片手を挙げて挨拶をしてくれたこの人こそ、工場内のNO.2、工務部部長の山田部長だった。
時間っていうのは意識していてもいなくても、あっという間に過ぎていく。例えばあの人と私、例えばこの人と私。同じ一日24時間を生きているのに、足りないと嘆いたり有り余るとぼやいたり。時間だけは平等だなんて誰が言ったんだろう?
二度目の挨拶周りから帰ってくるとすっかり席替えは終わっていた。見える景色は違うけれど、みんな何事もなかったように仕事をしている。
後藤さんは帰ったみたいで、明日またパソコンや残りの段ボールを運んでくると言う。私の荷物は相変わらず小さなキャビネットの上に置かれていた。
それでもパソコンは今日、お休みの人の席に設置してあった。私はそこへ自分のイスを持っていき、パソコンにかかっているスクリーンセーバーのパスを解除する。
夜勤勤務で出勤してきた人たちからのメッセージが届いていた。短いメールの人もいれば長文の人もいる。だけど、どれも私には有難い。残念なのはこのメールを私は会社から持ち出せないこと。だから、ちゃんと私の胸にしまっておかないとね。
ひとつひとつのメールに目を通している時だった。入口から早歩きで入ってくる人の姿が見えた。あれは…!
「山田部長!」
「よっ、お疲れさん!」
なんて気軽に片手を挙げて挨拶をしてくれたこの人こそ、工場内のNO.2、工務部部長の山田部長だった。