戦場のガールズライフ~派遣社員奮闘編~
「元気でな。長い間ご苦労さん。ありがとうな」
「山田部長も、くれぐれもお体に気を付けて…」
「おう。ありがとう」
「ありがとうございます」
風のように現れて数分ともかからないまま、また去っていく山田部長。その背中を追いかけたかったけれど、部長は本当にお忙しい方だ。追いかけたらむしろ迷惑になる。だって、トイレに行く時間もないって前に言っていた。今、私に会いに来てくれたこの数分でトイレにだって行けたのに、それでも会いにきてくれた。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
もういない山田部長に深くお辞儀をして頭を持ち上げると、やっぱり興味深そうに私に向けられていた視線が一斉に動くのがわかった。
自惚れだということにしておこう。
「山田部長も、くれぐれもお体に気を付けて…」
「おう。ありがとう」
「ありがとうございます」
風のように現れて数分ともかからないまま、また去っていく山田部長。その背中を追いかけたかったけれど、部長は本当にお忙しい方だ。追いかけたらむしろ迷惑になる。だって、トイレに行く時間もないって前に言っていた。今、私に会いに来てくれたこの数分でトイレにだって行けたのに、それでも会いにきてくれた。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
もういない山田部長に深くお辞儀をして頭を持ち上げると、やっぱり興味深そうに私に向けられていた視線が一斉に動くのがわかった。
自惚れだということにしておこう。