戦場のガールズライフ~派遣社員奮闘編~
今日もはりきって20球、もれなくかっ飛ばした所で私はバットを置いた。私よりも速いボールが飛んでくるボックスに入っているハットリ君は、動きにくいからと羽織っていた上着を脱ぐ。それを預かり、私はひと休みすることにした。
「咲さん、ほんと負けず嫌いだよね。普段は全然そんな雰囲気ないのに」
「すみませんね、こんなことで呼び出しちゃって」
ハットリ君は軽く素振りをしてバットを握り直し、
「や、いいよ。怒ってる咲さん見るの嫌じゃないし」
「すみませんね、毎回巻き込んじゃって」
カキーン!
「…何でそうなるかな」
「何て?」
カキーン!
「や、何でもない」
カキーン!
聞こえてたけど。
・・・素直じゃないな、私。
「咲さん、ほんと負けず嫌いだよね。普段は全然そんな雰囲気ないのに」
「すみませんね、こんなことで呼び出しちゃって」
ハットリ君は軽く素振りをしてバットを握り直し、
「や、いいよ。怒ってる咲さん見るの嫌じゃないし」
「すみませんね、毎回巻き込んじゃって」
カキーン!
「…何でそうなるかな」
「何て?」
カキーン!
「や、何でもない」
カキーン!
聞こえてたけど。
・・・素直じゃないな、私。