玩具になりたい【BL】
アイツがシャワーを浴びている間に、
簡単な準備も済ませた。
道具の準備も済ませた。
でも『玩具にしていいよ』って、
それは逆だろう。
でも俺だって、その位の覚悟は出来てる。
出来てるけど。
……やっぱりドキドキする。
同じ行為でも、
相手によって細部が違うだろう。
興ざめされなければいいけど。
「あがったよ」
「あ、うん。じゃあ待ってて」
入れ替わり、今度は俺が風呂場へ向かう。
並んだ道具を見て、アイツは口の端に笑みを浮かべていた。
……嬉しい、のか?
俺が相手だから。だったらいい。