【短編】大空に舞う一輪の花のように


俺は、そんなやる気のない日々をずっと過ごしていた。




ただ、憂鬱だった。




何でもない時間だけが無情に過ぎていった。


そして、そんな時間を紡ぎ、俺はやがて三年生になった。



三年生になっても何も変わらず、退屈な日々は続いた。



ケンが一人で全国制覇を目指し、俺たちはそれに適当について行く日々。




夏の本番に向けて、時と準備は着実に進んでいっていた。
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