【短編】大空に舞う一輪の花のように
「………………………」
……ぇ………?
「…今…何て……?」
静まり返った個室に、俺の声が木霊した。
『もう…動かない』
「…嘘ですよね……?」
『…もう……』
「…嘘…だろ……」
『…動かない』
「……ぅ…うわあぁぁぁあああ!!」
もう、自分でも何が起きたか分からなかった。
俺はベッドの上で暴れた。
ただ、徐々に遠くなっていく意識をこらえるので精一杯だった。
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