【短編】大空に舞う一輪の花のように
――
次の日の朝、俺は病室に入ってきたケンたちによって起こされた。
「おはよ!てか寛太寝すぎ!」
朝っぱらからテンションの高いケンたちを横目に、俺は時計を覗き込んだ。
―12時30分
よく見たら昼飯にラップがかかって、隣の台に置いてあった。
「あっ、見舞い品ここ置いとくからな〜」
ケンはそう言うと、手に持ったコンビニの袋を昼飯の隣に置いた。
「ありがと」
と言いながら、俺はみんなを見回した。
そこには、ケンの他に仲がよかった三人と――
「朝比奈さん…」