【短編】大空に舞う一輪の花のように
「俺決めたよ。車椅子バスケット始めることにする!」
俺はそう言うと、涙を拭いてケンに笑顔を向けた。
ケン…。
たぶん今俺、最高に笑えてるよね…?
なんか、とっても清々しいんだ。
「そっか……。そっかそっか!」
ケンもそう言うと、俺に最高の笑顔を向けてくれた。
「そっちのが絶対良いよ!寛太バスケうまかったからなぁ!」
そして俺の方をポンポンと叩いてくれた。
それだけで俺は嬉しくて、
ケンに背中を押してもらった気になったんだ。
それから俺たちはロッカー室へ戻った。
ロッカー室に戻るとすぐに、ケンがさっきのことをみんなに話して
みんな喜んでくれてたな……。
その後はみんなで打ち上げいって。
遊んで、
一日中馬鹿した。