【BL】トケユク、ボクラ。
「んっ……ふ……」
唾液が絡まる音に、僕の思考は捉えどころがなくなる。
颯の舌が、僕の腔内をまさぐり、攻め立てた。
指先は頂を摘み、押しつぶす。
籠絡の手管で更に屹立した欲は、痛いくらいに膨らんでいた。
口の中は二人の唾液に満ち、唇が離れると、銀糸が伝った。
「飲め、全部」
命令に、ずくんと芯が熱くなる。
垂れた唾液はそのままに、口腔内にあった微量だけ飲み込んだ。
妖艶に笑った颯に、胸の頂を口に含まれる。
「あっ……」
舌先で、残った理性を根こそぎ奪われた。
「このままイけそうだな」
激しく胸の頂を弄ばれ、不覚にも高みにのぼりつめようとしてしまう。
ジーンズの上からでもわかる、颯の張りつめた欲に手を伸ばした。