大切な事
リストカット
「またやっちゃったぁ・・・」
毎日毎日同じ事の繰り返し。
初めは痛かったけど
そのうちなれて、今では全然痛みなど感じない。
ただ、心に空いた穴を防ぐためのリストカットを
繰り返す。
周りの友達に言えば嫌われる、きもがられるに決まってる
だから、このことは誰にもいえない。
前までは嫌な事があるたび切っていたが
今では毎晩の日課になっていた。
やめたいなど一度も思うことはなかった・・・
ただ切りたい
切って自分の存在を確認したい。
そんな毎日が繰り返されていた。
生きていることに疑問や絶望感を感じていた。
切ったら流れる血を見て
「またやっちゃった・・・」
とつぶやく毎日。
なんで切りたいかは自分でも分からない。
切った後は、絆創膏を貼り寝る。
昨日もそうだった。
朝になるとカーテンから
太陽の光が入ってくる。
それと同時に起きる。
いつもは7時30分に起きるのだか
今日は珍しく寝坊した。
目を覚まし時計を見ると
7時55分だった。
私は慌てて制服に着替え化粧をし髪をセットした。
いつもは30分ほどかかるが
今日は、10分で終わらした。
私は、鞄を持ち慌てながら2階に行くとお母さんが
「瑠香!珍しく寝坊したわね。玄関で優菜ちゃんか待ってるわよ」
私はフルーツ・オレをのみながらお母さんに返事をし
慌てて階段を駆け下りた。
「ごめん!!優菜遅れたぁ」
私は優菜に謝りながら靴を履いた。
「全然いいよぉ。いつも待たせちゃうほうだから」
と優菜は笑いながら答えた。
「んじゃいってきまーす」
私はお母さんにいい玄関を出て
優菜の自転車の後ろに乗った。
私の学校までは徒歩約20分
自転車で約10分程度の
所にある。