愛が聞こえる

イヤホンを外して松本君の方を向くと、なぜか彼は笑った。

そして…


「それ、何ていう曲?」


「えっ?!あっ…それは」


口ずさんでたの聞かれたんだ!
恥ずかしすぎる…。


「WHITEっていうの。
あんまり詳しくないけど、3人組の男の人が歌ってるんだって。」


へぇ…と言うと、また松本君は微笑む。



「俺もさ、音楽好きなんだ。
昨日急にひらめいて徹夜で曲作ってたら遅刻しちゃっ。」


「松本君曲作れるんだ!!
すごい…」


「ってかさ、"松本君"ってなんかカタいから
名前で呼んで?」


名前…。松本、亮太。


「それなら私は亮って呼ぶね!」


「亮??なんで?」
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