ひとつの恋に出逢った。


〜6月〜

逸樹


コツン…

コツン…


コツン…


振り返った。
「…あれ?」
誰もいない。


「…ま、いっか…」

僕は前を向いて走った。

だいたい教室に鞄を忘れるなんて、人としてあり得るだろうか…。


もともと、少し抜けているけれど。

「やっべ」

部活始まってしまう!
< 2 / 30 >

この作品をシェア

pagetop