ひとつの恋に出逢った。


「ところでー☆」

志緒がにやつきながら
顔を寄せてきた。

気色悪い。


「あのさ、一年の斉藤ってどーおもうよ?」

誰だそれ。
僕の頭にはいまいち
斉藤がヒットしなかった。


「…誰?それ。」

「しらねーのかよぅ!一年の斉藤珠理!めっちゃかわいいじゃん!」


斉藤珠理!?


「それ俺のいとこ。」


まさか一緒の中学だったなんて。

私立受けるとか言ってたのに。
確かにかわいい。が。
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