嘘。からの恋!
「急にどうしたんだろうね?」
妃菜が隣で雑誌を読みながらちらりと若附君を見る。
「さぁ?」
私も同じように若附君を見た。
「それより、魁人君の隣から離れてまた機嫌悪くなったりしない?」
そういわれると……。
「なる…かも?」
でも寝てるしな~……。
「だったら戻ったら?」
「妃菜としゃべりたいしここでいいよ」
私は前の席を覗き込む。
すると、ちょうど顔を上に向けた若附君と目があった。