嘘。からの恋!
幼馴染
「魁人……」
「ん……っ」
やっと目を覚ました魁人は私の手を握った。
「ゆ、きな……」
まだ寝ぼけているのかはっきりとしたしゃべり方じゃない。
「熱がまだあるから……、動いちゃだめだよ……」
魁人の頭を優しく触る。
「俺…かっこわりぃな……」
小さな声で呟いた。
「そんなことないよ…、でも無理はしたらダメでしょ…」
私は今、複雑な気持ちでいっぱいだ…。
涙が溢れそうだ……。
「ちょっと…飲み物買ってくるね……」
そういって私は立ち上がった。