嘘。からの恋!
―――――小学5年生のころ。
優希と近くの公園で遊んでたんだ…。
そしたら近くに引っ越してきたって男の子が「一緒に遊ぼっ」って声をかけてきた。
だから「いいよっ」っていって三人でかくれんぼをしたんだ…。
絶対に見つかりたくなかった私は、近くの建物の中に入り込んだ。
探検気分で建物を歩いていたら迷子になっちゃってある部屋で一人で泣いてた。
もう一生出られないんじゃないかって思った。
そしたら「「雪菜」」って優希とその男の子が見つけに来てくれたんだ。
「どうしてここがわかったの??」
って涙でぐちゃぐちゃになった顔で聞くと「雪菜がいるとこくらいわかるって」って優希が言ったんだったっけ…。
でもその男の子は、何も言わないで近づいてきてオデコに小さくキスをしてくれたんだ。
そして、「雪菜がスキだから」それだけ言うと私の手を握ってくれた。
三人で帰り道を歩いているとき約束したんだよね。
『またここで会おうね』って……。
なんで忘れてたんだろう………。