嘘。からの恋!
煙草
「あぁ!またっ!!」
お昼休みは毎日鬼柳君にパンを買って持っていく。
少しずつ止めていくと言っていた煙草を吸っていたから私は取り上げた。
「もうっ!」
頬を膨らませて鬼柳君を見ると
「んだよ…」
と、少し苛立ったように睨む。
こ、こわいけど負けちゃだめだ!!
「返せ」
手を差し出す。
「だ、ダメ!」
私は火を消して空っぽの空き缶の中に入れた。
「一本無駄にした」
鬼柳君は新たに一本火をつけようとした。
「だからっダメでしょ!」
もう…頑固なんだから。