嘘。からの恋!
「今頃か」
優希はわざと挑発するように話しかける。
「来い」
魁人が私の腕を引っ張る。
「へ?」
理解のできていない私はマヌケな声を出した。
「待てよ」
止めようとした優希の腕を魁人はたたいた。
「んぅ、はぅ」
すると急に魁人は私にキスをしてきた。
人が見ているところでするキスは初めてで顔が真っ赤に染まる。
「こいつは俺のだから触んな」
唇を離した魁人は、優希を見て言った。
「相変わらずなまいきだな」
そう言った優希は笑いながら教室を出て行った。