嘘。からの恋!
「お前が隣にいねぇと調子狂うんだよ」
泣き止まない私を抱きしめて少し恥ずかしそうに言う。
今どんな顔をして言ってくれてるんだろう。
そんなことを考えると涙なんか消えて笑ってしまった。
「私も、魁人がいなきゃ寝ちゃうもん」
魁人の背中に腕を回しぎゅうっと抱きしめる。
「勉強しにいってんのに寝てんじゃねぇよ」
魁人が頭をポンポンと叩いた。
「屋上いくか」
もう五時限目も終わるころだし戻っても意味がない。
「うん!」
私たち二人は屋上へと向かった。