嘘。からの恋!



……。

また無言が続く。

背の高い魁人に傘が当たらないように背伸びをしながら歩いている。

「いてぇから」

そう言った魁人は私から傘を取り上げた。

「ご、ごめん」

当たらないようにしてたのにな…。

「おい」

魁人が腕をグイッと引っ張った。

「え?」

その瞬間すぐ横を自転車が通った。

「なにボーっとしてんだよ」

不機嫌になる魁人。

「ごめん」

さっきから謝ってばっかだ。



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