嘘。からの恋!
*第五章
いじめ
「はぁああああああああああああああ!!!???」
二時限目の休み時間。
教室に妃菜の叫び声が響いた。
「ちょっ、だからシ―――――――――っ!!」
私は急いで妃菜の口を塞ぐ。
「モゴっ、モゴ!!ぷはっ」
クラスのみんなの視線が逸れるまで私たちは何も発さなかった。
いじめられていたことを妃菜にも話した。
「あんた!なんでそんなに大事なことを今まで黙ってたのよ!!」
妃菜は怒りだした。
「心配かけたくなかったから…」
私は小声になりながらも妃菜に謝った。
「心配って…、もう!最近元気がないって思ってたらそれ!?」
「気づいてたの?」
「当たり前でしょ!!」
そういって妃菜に小突かれた。