嘘。からの恋!
私は静かにうなずく。
「雪菜からでしょ?」
お母さんは私の髪を優しく撫でる。
「理由は?」
「魁人…、私のこと、好きじゃなかった…」
また涙が流れた。
「本人に聞いたの…?」
私は首を横に振る。
「じゃあなんで?」
「魁人、が…相談してた人から…、聞いた」
「魁人君のこと好きじゃないの?」
「好き…、」
「だったら魁人君のこと信じてあげないの?」
私はいろんな感情が渦を巻いて気を失った。