小野さんとさくらちゃん
第3話「オムライス」
嫌な嫌な期末考査の最終日を終えて、友達がカラオケに誘ってくれたのも断って帰り道を自転車で急いだ。
今日は生物、世界史とお昼前までだったので、お弁当は無いし、自分で何か作って食べないといけない。
早く寝たいし、カップラーメンでもいいか…
あれこれ考えながら地元の駅まで戻ってくると、前方に見慣れた背中が自転車を押して歩いているのに気がついた。
小野さんだ。大学生もこんな時間に帰ることあるんだ。
せっかくだから声をかけよう、そう思って自転車から降りようとした時、小野さんが大きく咳き込んだ。
今日は生物、世界史とお昼前までだったので、お弁当は無いし、自分で何か作って食べないといけない。
早く寝たいし、カップラーメンでもいいか…
あれこれ考えながら地元の駅まで戻ってくると、前方に見慣れた背中が自転車を押して歩いているのに気がついた。
小野さんだ。大学生もこんな時間に帰ることあるんだ。
せっかくだから声をかけよう、そう思って自転車から降りようとした時、小野さんが大きく咳き込んだ。