小野さんとさくらちゃん
部屋の前でノックをするが返事がない。
「入りますよ?」
そっとドアを開け、ローテーブルの上にお皿を並べる。
どうやら寝てしまったようだ。スースーと気持ち良さそうな寝息が聞こえる。
少しだけ、と寝顔を拝むと眉と閉じられた目の綺麗なラインに思わずみとれてしまう。
はやく良くなって下さいね。
と心の中で呟き、あまり長居をすることもないだろうと帰り支度をはじめた。
『鍵は郵便受けにいれておきました。ちゃんと水分取って下さいね、お大事に。』
そうメールを打って、小野さんの家を出た。
自宅に戻り、昼食をカップラーメンで済ませていると携帯が鳴り始めた。
ディスプレイには小野さんの名前。
「もしもし、大丈夫ですか?」
「うん。今食べた。オカンのより旨い。ほんと、ありがと。」
まだ熱があるのだろう。必要最小限にしか喋らない小野さんがおかしくて吹き出してしまった。
「早く良くなって下さいね。」
電話を切る頃にはラーメンはすっかりのびていてスープが消えていた。
「うわ、美味しくない…」
「入りますよ?」
そっとドアを開け、ローテーブルの上にお皿を並べる。
どうやら寝てしまったようだ。スースーと気持ち良さそうな寝息が聞こえる。
少しだけ、と寝顔を拝むと眉と閉じられた目の綺麗なラインに思わずみとれてしまう。
はやく良くなって下さいね。
と心の中で呟き、あまり長居をすることもないだろうと帰り支度をはじめた。
『鍵は郵便受けにいれておきました。ちゃんと水分取って下さいね、お大事に。』
そうメールを打って、小野さんの家を出た。
自宅に戻り、昼食をカップラーメンで済ませていると携帯が鳴り始めた。
ディスプレイには小野さんの名前。
「もしもし、大丈夫ですか?」
「うん。今食べた。オカンのより旨い。ほんと、ありがと。」
まだ熱があるのだろう。必要最小限にしか喋らない小野さんがおかしくて吹き出してしまった。
「早く良くなって下さいね。」
電話を切る頃にはラーメンはすっかりのびていてスープが消えていた。
「うわ、美味しくない…」