小野さんとさくらちゃん
階段を駆け上がり、部屋の扉を閉めるなりぺしゃんと座り込んだ。
体じゅうの血管が、まだどくどくしている。
ただひとつ思い出せるのは、小野さんが勧めてくれたチョコレートとダイエットサプリを一緒に抱える私を
「痩せるの?痩せないの?」
と楽しそうに見ていた小野さんのカゴに私が勧めただろう春雨スープが入っていたこと。
無理矢理勧めちゃったかな?覚えてないけど。
そんな事を考えていると、床に放りだした鞄から飛び出ていた携帯がピンク色に光り始めた。メールだ。
誰だろう?
―――――――――――
from:小野 祐樹
Sub :今日は
―――――――――――
買い物つき合ってくれてありがとう。なんか成り行きで手つないじゃったけど、今度はちゃんとつなごうな。
ーENDー
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今度って何だろう。
というか、これって…
気の利いた返信を考える余裕なんかなく、真っ赤になって携帯を閉じた。
今度、どんな顔して会おうか。
「手をつなごう」おわり
体じゅうの血管が、まだどくどくしている。
ただひとつ思い出せるのは、小野さんが勧めてくれたチョコレートとダイエットサプリを一緒に抱える私を
「痩せるの?痩せないの?」
と楽しそうに見ていた小野さんのカゴに私が勧めただろう春雨スープが入っていたこと。
無理矢理勧めちゃったかな?覚えてないけど。
そんな事を考えていると、床に放りだした鞄から飛び出ていた携帯がピンク色に光り始めた。メールだ。
誰だろう?
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from:小野 祐樹
Sub :今日は
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買い物つき合ってくれてありがとう。なんか成り行きで手つないじゃったけど、今度はちゃんとつなごうな。
ーENDー
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今度って何だろう。
というか、これって…
気の利いた返信を考える余裕なんかなく、真っ赤になって携帯を閉じた。
今度、どんな顔して会おうか。
「手をつなごう」おわり