勇生
「ちょっと勇生!!トロイし!!ちゃんとやってよ!!」



そう注意してきたのは、修学旅行で同じ班の「西本友利」



「西本友利」とは仲が良かった。
よく一緒に遊んでいた。



だが、西本友利は小学校5年生になってから、私への態度が一変した。



私を無視し、避け続けた。



(昔の友利だったら、こんな事言わなかったのに…。)



そう思いつつも、「ごめん!!躓いちゃって…次は躓かないようにするから!!」と私は言った。



友利は不満そうな顔をしながら、「もう一回やろう」と、班のみんなに言った。



そして、みんなでまた走った。
次こそは上手くいったと思った…が…



「また勇生…あんたいい加減にしてよ!!あんたのせいでタイムが遅くなったじゃない!!あんたなんて居なければ良いのに…!!」



………え?



今…何て言った?



< 2 / 3 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop