秘密の恋



中等部02年

12月 18日

あれは忘れもしない
寒く都心部でも雪が降るほどだ

父親と母親は出掛けて
俺と兄貴だけが家にいた




午前02時
親が帰って来なく
兄貴は父親の携帯に電話をした

プルルル プルルル プルルル ガチャ

「親父!!!!」

「―――重体の女性と男性」


電話の向こうでは
誰かが事故っている

「 岬 奈央 女性 」

俺にも聞こえた

紛れもない
岬 奈央 俺らの母親だった


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