かけうどん
りょう「やめるんやない。音楽はいつでもできる。でも、さなえとの時間は今しかない!」


さなえ「何言うてんの!逆や!ウチの事なんか、どないでもなる!りょうにとっての音楽、夢は今しかないやん!」

りょう「決めたんや。俺はさなえと一緒に住みたい!ただそれだけや。お父さんに認めてもらうために、就職する。決めたんや。定職ついたら一緒に住めるんや。嬉しいやろ?」


さなえ「そら、嬉しいけど…なんか複雑。」


りょう「これでええんや。これで…。」


ツルルっ。ズルルっ。
うどんをすする2人。


おばちゃん「でも、りょう君就職て今から何の仕事すんの?」


りょう「仕事なんか、やる気なったら何でもできるよ!この道の向かいに、そば屋でも出そうかな」


おばちゃん「コラっ!ほなその隣にラーメン屋出したるわ(笑)」


りょう「ほんならその向かいにパスタの店…」


おばちゃん「もうええっ!冗談は置いといて、男が一度決めたなら、ビシッと気合い入れるんやで!」
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