かけうどん
ガラガラガラ
玄関の扉を開ける

さなえ「ただいま。」

お父さん「おかえり。遅いやないか。大事な話があるから8時に家おって、言うから待ってたら…時間にルーズな奴は生き方、人生もルーズやぞ!」


さなえ「もう、ちょっと遅れただけやん。」


お父さん「で、話てなんや?まあ、あがってこっち座りいや。りょうた君やったか?」

りょう「あ、りょうです。」

お父さん「おぅ、で、なんや?」


りょう「あの、さなえちゃんといっ…」

お父さん「一緒には住まさへんぞ!」


さなえ「最後まで聞いて!」

お父さん「聞く価値ないなあ。仕事持ってないねやろ?」


りょう「あ、あの…警備のバイトと倉庫作業かけもちです。」

お父さん「で、将来どないすんねん?」


りょう「音楽を仕事にできたらいいなと」

お父さん「あのな。19、20の若造としゃべってんちゃうねん!もっとしっかりせなアカンわ。」
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