天使の強がり【短編】
「…」

私は律に突き出された問題を見つめる。


見つめるが、答えは出てこない。


頭ショート。


「高2で習ったとこなんて覚えてないー」

「なんでそんなこともわかんないんだよ!基本だろっ」


・・・・・・
そんなことも


すぐバカにしてくる。


いつもいつも。


私のストレスはもう頂点に達しようとしていた。


「律は今ここ習ってるとこだから分かるんでしょ!この範囲難しいんだから仕方ないでしょっ」

「馬鹿だから仕方ないでしょの間違いじゃなくて?」


くそー!


「あー!もう律に教わるとストレスが溜まってくばっかだわ!勉強どころじゃなくなるっ」


そして、私のストレスはすぐに頂点に達した。




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「はは、無理だと思うけどねー」

「決めたから!絶対律には聞かない!」

「うん。じゃあいいよー、構わないから。泣きついてすがってきても知らないからね」


最後まで一言多い奴。


フンッだ。


一人でも勉強くらいやってやるんだから!
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