天使の強がり【短編】
その日、家で一人では勉強出来ないと気づいた私は(ちょっと遅い)、図書館に寄って勉強することにした。
図書館を出ると、もう11月にもなるから、7時前なのに辺りは真っ暗だった。
肌に冷たい空気が当たり、手袋を忘れてしまったため、ひどく手がかじかんだ。
「あ…律」
もうちょっとで家、というところだった。
反対方向から歩いてくる律と、家の近くにある公園の前でばったり遭遇してしまった。
家が隣同士なのに、この喧嘩している期間、一度も会わなかった私たち。
なんだか久しぶりすぎて、異様な空気に包まれた。
「…」
あぁー、律、なんだか機嫌悪そうだ。
私を細めで睨んだまま何も言ってこない。
会ったら謝ろうと思っていたのに、そんな風に睨まれると、なんだか怖くて言葉を言い出せない。
でも、ちょっと怖いが、やはりその顔はきれいだ。
律は私服姿で、白いパーカにジーパンをはいていた。
なんだか鼻の頭がほんのり赤いように見えた。
暗がりで公園の前の明かりだけが私たちを包む。
「…模試の結果、返ってきたんでしょ?どうだったの」
図書館を出ると、もう11月にもなるから、7時前なのに辺りは真っ暗だった。
肌に冷たい空気が当たり、手袋を忘れてしまったため、ひどく手がかじかんだ。
「あ…律」
もうちょっとで家、というところだった。
反対方向から歩いてくる律と、家の近くにある公園の前でばったり遭遇してしまった。
家が隣同士なのに、この喧嘩している期間、一度も会わなかった私たち。
なんだか久しぶりすぎて、異様な空気に包まれた。
「…」
あぁー、律、なんだか機嫌悪そうだ。
私を細めで睨んだまま何も言ってこない。
会ったら謝ろうと思っていたのに、そんな風に睨まれると、なんだか怖くて言葉を言い出せない。
でも、ちょっと怖いが、やはりその顔はきれいだ。
律は私服姿で、白いパーカにジーパンをはいていた。
なんだか鼻の頭がほんのり赤いように見えた。
暗がりで公園の前の明かりだけが私たちを包む。
「…模試の結果、返ってきたんでしょ?どうだったの」