1st lovism
拾った瞬間
――目が合う二人。
時間が流れているのさえも
わからない。
呼吸さえできないくらい
胸がぎゅうぅっと締め付けられる
頬を赤く染めながら
雄大くんに近付いて腕をのばす
「…け…携帯っ…」
「………あ、ああ。
……さんきゅ……」
「……あ……ううん」
軽く頷いた後、振り返るあたし。
ぎゅっと瞳を閉じる
――――やっぱり
やっぱり………
好き。
あたしはこの人が好きだ。
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