1st lovism




ゆっくりと歩き出す。




段々、離れて行く…




「…………。」




話せるチャンス、だったのにな。



なんて思っちゃうあたしは馬鹿だな…。




でも、やっぱりもっと真正面で



雄大くんを見たかった。





小さくため息を漏らすと



急に足音が耳に響いた



上履きの音なのかキュッキュという音が自分の方に向かってきている





「――……えっ?」





あたしは足を止めることになった






不意に、




後ろから腕を捕まれたから――








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