1st lovism




驚きながら振り返る



「…………えっ」




―――ゆ…

雄大くん………っ!!






捕まれている手は大きくて力が入っている





どうして



雄大くんがあたしの腕を…?




金髪の髪はいつも綺麗にセットされているのに、走ったせいか今は前髪が後ろに流れている



それに、ボタンが外されていてはだけているポロシャツが、至近距離だから少し肌が見える。




理解出来ない状況にドキドキする




「…………あの…っ」



胸に手を当て、震わせながら口を開いた


「…………。」


「――…どうしたの?」


「…………。」




あたしの腕から手がゆっくり離された後、
ドキドキしながら返事を待つ


「………?」



だけど中々返事がないので首を傾げていると



目の前の雄大くんは頭をかきながら言葉を選んでいた

自分でもその行動に焦っていた。



「………。」



雄大くんがあたしの近くにいる


あたしに話しかけてくれようとしてる



やばいよ…



すごく嬉しくて

胸がキュンとなる……







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