1st lovism
「雄大と何かしてたの!?ただ通りすがっただけ?えっ…何で!?何で二人してここにいんの!?」
キョロキョロと辺りを見渡しながら質問攻めする和樹
その後、ゆかと雄大を交互に見て頭に[?]マークを浮かべている
「お前うぜー」
そう言った雄大は和樹の頭をゴツンと殴った
「…………わっ」
鈍い音に、ゆかは両手で口元をおさえ、目を真ん丸にしながら驚く
す、すごい鈍い音が響いた
……かなり痛そう…。
案の定、和樹は頭を抱えながら痛そうな顔してる
ゆ、雄大くん…
さっきから何か面倒くさそうな顔してる。
た……たしか
リサから聞いた話によると女嫌いだとか…;;
それで、ピリピリしてるのかな。
あたしなんかが……
ずっと雄大くんといたいと思うなんて図々しいんだよね……。
期待なんてしちゃ、いけないんだから。
「………ケッっっ
携帯拾っただけなの!じゃ、じゃーね」
声を震わせながらそう言って走り去る
「…………っ…」
雄大はゆかの後ろ姿を見つめながら唇を噛んだ
「………くそ」
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