無口girlとイケメンboy

それにしても眠い。


夜更かししすぎた。

保健室で寝よう。


即、寝る。

「凛ちゃん。あたし保健室で寝てくる」

「分かったぁ。先生には伝えておくね」

「ありがとう」

凛ちゃんはなんて優しいんだ。

こんなの普通の事かもしれない。

だが、凛ちゃんほど優しい子はいないだろう。

それくらい優しいんだ。


さてと。

保健室へ行くとしよう。
そろそろ限界だ。

廊下を歩く。

あたしが通ると廊下にいる男子が囁き合う。

「見ろ。中村でぜ。相変わらず地味だな」

全部聞こえてる。
丸聞こえだから。


言うなら聞こえないように言えよ。

もうそんな陰口にも慣れた。

勝手に言わせておけばいいんだ。

チャラチャラした男は嫌い。
女遊びが激しい奴も無理。

男と付き合う?


無理無理。

何言ってんだ。

馬鹿か?

吐き気がする。

ピーマン食べる方がまし。






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