無口girlとイケメンboy

「失礼します」

・・・。
誰もいない。
勝手に寝ても怒らないだろう。
上靴を脱いでベットに潜りこむ。

真っ白な布団。
ふかふかな布団。
これにアニメ雑誌があれば最高だ。


ああ。
もう寝よう。
あたしは保健室に寝に来たんだ。

寝ないでどうする。
あたしは固く目を瞑った。

眠りにつくのは簡単だった。







「・・・さん。中村さん」
誰だよ。

あたしの睡眠を邪魔するのは。

軽く、睡眠妨害だぞ。
(そんなのあったっけな)

自分の発言に間違えがないか考える。

・・・・。
めんどくさいからいいか。

それよりも、
「留守にしててごめんなさいね。それよりもう放課後だけど・・・」
!?


急いで起きる。
なんてことだ。
アニメを見損ねるとこだった。

「先生!ありがとうございますっ!!」
「・・・?いえいえ」

急いで鞄を持って学校から出る。


ああ。
見損ねたらどうしよう。

その時は自分を恨もう。
死のう。
(...。冗談だよ)


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