年をとらない少女の物語。
「ああああああッ!!」



今の・・・は・・・。

「礼ちゃん?どうしたの?」
綾部真紀が部屋を訪ねた。
きっと、今の叫び声を聞いたのだろう。
「・・・べ、別に・・・。」
「・・・え、汗、びっしょりだよ?どうしたの?」
「・・・な、何でもない・・・。」
時計をチラッと見ると、夜の2時をちょうど回ったとこだった。
「・・・何か、夢、みたんだね。」
「!」
・・・そっか、こいつに何言っても無駄なのか。
「・・・全部、わかった。」
「え?」


「私がどういう過去だったのか、わかった。全部、思い出した。」




「・・・!」
「・・・私が歳をとらない前・・・私は23歳だった。」
「に、23才・・・?」
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