年をとらない少女の物語。
過去
「ベニカ!」
「カイル!」
カイルと会うのは、何ヶ月ぶりだろうか。
長らく戦争に出ていたカイル。
私の、愛しいカイル。
「カイル!生きて帰ってきて、よかった!」
「ベニカ・・・。」
「待っててね。これからご飯だから。」
「ああ。」

ここは、マリア王女が占領する、ローズ国。
マリア王女は、横暴で、兵隊だけでなく、国民の男性全般を戦争に送り出している。
税金、税金と言っていて、税金をとられて、それにめげずに仕事をしてお金をもらって、また税金になって・・・。の、繰り返しだ。
今、私が料理している料理も、そまつなものだ。
あの王女は、自分の馬のえさより国民の食事のほうが遥かにそまつだということを知らないのだ。

「・・・再会して、まもなくこんな話嫌なんだけど・・・。」
食事中、カイルが口をにごらせていった。
「・・・え?なに?」
「・・・また、3日後に戦争に出なければいけない。」
「え・・・?また?」


こんなこと、しょっちゅうだ。
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