年をとらない少女の物語。
出会い
そもそも、私は何の為に生きているのだろう。
時間を紡げない人間など、生きる価値があるのだろうか。

居ても立っても居られない空気になったため、家に戻る事にした。
「ただいま・・・。」
言う。誰もいないが、一応言う。
「・・・どうしようかな。」
これといって、することなど見当たらない。
宿題は途中で早引きしてきてしまった為、わからない。
「・・・着替えるか。」
まだ体育着だったことに気づいた私は、クローゼットに向かった。

ピリピリ・・・♪

あ、メールだ・・・。
いつだったか、携帯が流行った頃、友達に誘われ、規約したものだ。
送り主は、クラスメイトの綾部真紀だった。
綾部真紀は、大人しく、成績優秀のためかいじめにもあわず、
ただただ、空気に混じってクラスにいた。


【礼ちゃんへ
突然メールなんかしてゴメンね
今日、吉沢さん達にいじめられてて、
助けてあげられなくてゴメン。
明日、学校来る?
あ、一応 確認するけど、
私が礼ちゃんのメールアドレス知ってるのは、
連絡網にのってるからだからね】


・・・なんだ、ただのクズか。
バカバカしい。こんなので私が釣れると思ってるの?
何十回もバカにされてきたから、こんなの慣れてるんだけど。さ。
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