君がいた町



いつもの公園に着くとベンチに座って、レイにブラッシングをしてあげる。


寒いせいか、この公園にはいつも誰もいない。


でも春になると桜がいっぱい咲いて、お花見客がたくさん集まるとおばさんが言ってた。



「今日も誰もいないねー」

誰も居ないのをいいことにレイに話しかけてみる。


レイはブラシが気持ちいいのか、目を細めて私に体を預けてる。



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