君がいた町


そんなレイが可愛くて、抱き締めて私の鼻とレイの鼻をくっつけて笑った。


レイは嬉しいのか私の顔をペロペロ舐める。





「あれ?綾瀬?」


でも、私とレイの時間はこの一言で終わった。


聞いたことある声にまだ慣れない苗字を呼ばれて振り返る。


「あっ西尾くん…」

そこにはあの、隣の席の少年が驚いたような顔をして立ってた。


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