君がいた町
*12歳*
春~トモダチ~
「砂月~!同じクラスやで!」
今日から6年生。
クラス発表を見てた西尾が手を振ってる。
あの日から学校でも毎日話すようになって、いつの間にか名前を呼び捨てにされてた。
「そうなんだー」
内心、ちょっとだけ嬉しかった。
西尾のおかげでクラスメイトとも話せるようになったけど、6年生のクラスはまた知らない子ばっかり。
不安な気持ちで新しい教室のドアを開けた。