君がいた町
ドアを開けると、みんなはいくつかのグループに分かれて話してた。
私は自分の席に座って、また、1人ぼっち。
「砂月~こっち来いよー」
俯いて、ちょっと寂しくて泣きそうになった時に西尾が手を振ってくれた。
嬉しくて、また涙が出そうになったけど、ニコッとして彼のところへ行った。
「真也、この子誰?」
西尾がいたグループには、彼を除いて2人が座ってた。
「綾瀬砂月、5年の時に俺のクラスに転校して来たやつ。」
「あぁ、噂の砂月ちゃん。」
噂?
気になったけど、聞かなかった。
ちょっと人見知りな私。